Gyakutaniメモ

生物学と心理学の勉強メモ・本の感想

書評

【感想】バイオインフォマティクスを用いた研究開発のポイントと実例(5)

第5章 バイオインフォマティクスのマネジメント 本章では、バイオインフォマティクス研究において生じやすい問題や注意点について列挙されています。 ・人選がマネジメントの最初の通り道。実験計画法と分散分析は現在も浸透していない。・ゲームの完全さに…

【感想】バイオインフォマティクスを用いた研究開発のポイントと実例(4)

第4章 予言はどこに書いてあるのか 本章は、ヒステリシスの話です。卑近なヒステリシスの例と、細胞実験への応用可能性についての説明が次のように始まります。 ・例えば、外部磁界によって磁性体が得る磁力とその向きは、ヒステリシスを示す。ヒステリシス…

【感想】バイオインフォマティクスを用いた研究開発のポイントと実例(3)

第3章 多様性の価値 細胞の不均一さ(多様性)を役に立てるのが本章のゴールだそうです。そこで、著者は物質製造用細胞のサブポピュレーションに着目したようです。小数派過ぎるものに対する知見は効果量が小さいので、サブポピュレーションということらし…

【感想】バイオインフォマティクスを用いた研究開発のポイントと実例(2)

第2章 違いを見つける 本章は、情報エントロピーおよび細胞の脱分化についての解説が充実しており、本書でも力の入っている章だと感じます。情報エントロピーは、第一章で、トランスクリプトームデータを取る際の薬剤濃度を決定するためのパラメータでした。…

【感想】バイオインフォマティクスを用いた研究開発のポイントと実例(1)

情報機構が出版するバイオインフォマティクス研究のマネジメントを解説した書籍です。128ページに対し定価は33,000円と高価ですが、教育研究機関向けの専門書であり、少数部発行ということなのでしょう。 今回、本書を選択した個人的な理由は以下の通り ・イ…